一般カード(ホワイトカード)

一般カードは、最もポピュラーなベースカードの通称で、素材にかかわらず白地・標準サイズのカードのことです。

素材

PVCカード

ポリ塩化ビニール(polyvinyl chloride)製カードの略称です。
現在、最も汎用的に使用されているカードです。

PET カード/PET-G カード

ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)製カードの略称です。
リサイクル可能で環境にやさしい素材のため、PVC利用企業様の切り替えも増え、近年使用量が増えています。
プリペイドカードにも使用されており、ペットボトルの素材としても有名です。
同種カードとしてPET-G(非結晶PETポリマー)カードがあり、これはPETの成分の一部を変性させたものです。

サイズ

標準サイズ JISⅡ型(JIS-X6301準拠)
(85.6mm×54.0mm×0.76mm)

クレジットカード・キャッシュカード・スイカをはじめ、社員証・学生証などにも最も多く採用されているサイズです。
また、市場のカードプリンタのほとんどが、適用カードサイズに採用しています。
特殊厚カードへの印刷は、仕様変更や付属品が必要となるケースがあります。

機能別カード

一般カード(ホワイトカード)に各種機能を搭載したカードです。

磁気カード

ATMカードやクレジットカード等で使用されているの磁気ストライプ付きのカードです。 データの格納が可能ですので、カードロックシステムやPOSカードシステムなど数多く利用されています。 代表的なフォーマットは、JIS-Ⅰ型(ISO 規格、国際用)とJIS-Ⅱ型(日本独自、国内用)になります。
また、デザイン性を考慮し、ストライプを外から見えなくした、磁気隠蔽カードもあります。

データ容量 72バイト(JISⅡ)
保持データ 基本的に保持できるデータは、キーとなる学籍番号や氏名程度
特徴 セキュリティ性は低いが、普及している為、システムインフラが整っており、カード媒体の価格も安い。 将来的な機能拡張性は低い。

ICカード

ICチップが埋め込まれたカードの総称です。埋め込むICチップは様々で、カードの特徴となります。
磁気カードよりも利便性に勝り、高情報量で、高セキュリティーなカードです。
ICカードは「接触式」と「非接触式」の2種類に大別されます。

データ容量 ~2.5K~32K
保持データ 通常データに加え、個人認証用IDや決済データなど、セキュリティ性の高いデータを保持可能で、各種アプリの実装も可能。

非接触式ICカード(RFIDカード* )

チップとアンテナがカード内部に埋め込まれており、無線により通信を行う方法です。 カードをICリーダ・ライタにかざすだけでデータアクセスできる、利便性の高さが大きな特徴で、主に交通系カード、電子マネー、社員証として採用されています。

Felica(フェリカ)方式

ソニーが開発したFelica(フェリカ)カードで、特に日本国内やアジア圏で数多く採用されています。代表的なものに、 交通系のSuica(スイカ)、PASMO(パスモ)、電子マネーEdy(エディ)、WAON(ワオン)などがあります。

タイプA mifare(マイフェア)

NXP社がライセンスを持つ、mifare(マイフェア)カードなどに代表されるカードです。世界で最も普及しているカードです。

接触式ICカード(コンタクトICカード )

カード表面の接点端子が金メッキされたICチップとICカードリーダ・ライタが直接接触して通信を行う方式です。
非常にセキュリティ性が高く、金属・クレジット分野、ETC等で幅広く使用されています。 将来的には金融機関との連動システムの構築も可能です。

非接触+接触式ICカード(タイプB)

非接触式の運用のスピーディーさに、決済系の拡張機能の併用を可能とした高性能ICカードです。
2Chipのハイブリッドと1Chipのデュアルインターフェイスがあります。ICチップ内に多くの情報を格納することができ、セキュリティ性能も高いため、住民基本台帳カード、運転免許証など公的個人認証に利用されています。

*RFはRadio Frequencyの頭文字で、無線技術を用いたICカードの総称です。

リライトカード・ロイコカード(PET/PVC)

カード表面に熱転写により文字を印字する加工をしたものです。
ロイコリライト方式の印字機能を持たせた専用のリーダーライターを使用することによりリアルタイムに300~500回書き換え可能なカードです。 ポイントカードや予約診察券、プリペイドカードなどに適しています。